We have to understand differences between prey animals (horses) and predators (humans). Mr. Monty Roberts and Mr. Clinton Anderson say that prey animals are very careful to approach a target while predators directly approach a target. When a horse notices an unfamiliar thing, he/she first looks at it at a distance, then carefully approaches it to smell it, and then nudges it to examine whether it is safe or not. So, when we approach a horse (in particular, a horse whom we are not familiar to), we had better let the horse have the same process. We first make the horse look at us with a distance and then approach us to smell, without directly approaching and touching the horse. The process is also necessary when we introdue any new thing, such as a new rug or a new saddle, to horses. I made lots of mistakes with timid boy, AOI. Just a month ago, I bought a new rug for him. On that day, I was very busy. So, I skipped the important process and directly entered his stable, removed his old rug, and put the new rug on him. As a result, my pity boy was completely freezed wearing it for a while, due to the fear for strange feeling and sounds of the new rug!

こんにちは。アオイっちです
ナチュラル・ホースマンシップ(11)
草食動物と肉食動物の違い ~ 馬を馬房に迎えにいくとき馬は草食動物で、人間は肉食動物。
モンティ・ロバーツ氏とクリントン・アンダーソン氏によりますと、
この溝はたいへん深いそうです。
私たち人間の何気ない動作が、馬を不安にさせることがあるそうです。

肉食動物(人間)は積極的で、目標物に向かってまっすぐ行動します。
通り道に棒が一本、転がっているとしましょう。
人間はまっす棒に向かって歩いていき、平気で跨ぐことでしょう。
ところが馬は、たいへん用心深い性格です。
新しいものは必ず警戒します。そこに棒が一本横たわっていれば、
(1) まずそれを遠くから眺めます。大丈夫そうだと目で確認すると、
(2) 次はおそるおそる近づいて、臭いを確かめます。
(3) そして、鼻先でつついてみて、大丈夫かどうか念をおします。
これは危険物ではない、と確信できてからホッと一安心するのです。
(棒を跨ぐかどうかは別にして!)
私たち人間がよくやってしまいがちなミスは、
知らない馬にまっすぐ近づいて触ってしまうこと。
むかし、アオちゃんを初めて馬房から連れ出そうとしたとき、私もミスをしました。
馬房のなかにズカズカ入って無口をつけたのです。
恐怖にすくみあがったアオちゃんは、足を踏ん張って馬房から出ようとしません。
私が苦労しているところにオビ=ワンがやってきて、
「かわいそうに。知らない人に拉致されると思ってる。」と
アオちゃんの気持ちを解説してくださいました。
初めて乗る馬に近づくとき、
「エ~!この馬に乗るんですか~!キャ~可愛い~!」
などと騒々しく飛びついてはいけなかったのです。

ぼく、新しい馬着を買ってもらったの。見せてあげようか?
<馬を安心させるプロセス> (1) 目で確認させる まず、少し離れた場所から、馬に自分の姿を見せます。
馬にたいして穏やかな目と表情を向け、または静かに声をかけて、敵意がないことを伝えます。
(2) 臭いで確認させる 馬の方から少し近寄ってくるのを待ちます。そして、馬に自分の臭いを嗅がせます。
人間の方から先に手を伸ばしてはダメです。
(3) 触れて確認させる 馬が自分の存在に納得したことを確認してから、馬の首を静かに愛撫します。
馬が接触を受け入れたことを確認してから、無口をつけます。
このプロセスを省略して人間が馬にいきなり近づきますと、馬にとっては、
よく知らない人が家(プライベートゾーン)にズカズカあがりこんできたようなもの。
アオちゃんのような臆病者なら恐怖で硬直するだけですが、
気の強い馬なら不法侵入者を咬んだり蹴ったりすることでしょう。
馬が新しい人に心を開くまでに、1年くらいかかるように思います。
なれた馬であっても、「馬を安心させるプロセス」を踏んだ方がよいかもしれません。

ほらね、前がクロスになってるの。ボクの指定色のブルーだよ。
でも最初は怖かったの。動くとカシャカシャ音がするの。
「馬を安心させるプロセス」は、新しい人間にたいしてだけではありません。
新しいブラシや、新しいゼッケン、新しい馬着、新しい障害物など、
新しい環境にたいして、必ず馬を安心させるプロセスがいります。
私は先日もミスをおかしてしまいました。
アオちゃんに新しい馬着を買ってあげたのです。
その日はちょっと急いでいたものですから、
馬房のなかにズカズカと入って、いきなり馬着を着せ替えたのです。
すると、新しい馬着が怖くてすくみあがったアオちゃんは、身動きできなくなってしまいました。
「またアオにストレスを与えたな。」とオビワンに睨まれてしまいました。
そうです。新しい馬着を着せるまえに、
(1)まず馬着を眺めさせ、(2)馬着の臭いをかがせ、(3)馬着に触らせて、
アオちゃんが納得してから着せるべきだったのです。
アオちゃん、ごめんね。
7年前と全く同じミスを繰り返しているなんて、人間って学習能力ありません。

出典
「馬と話す男」 モンティ・ロバーツ著
「Downunder Horsemanship」 Clinton Anderson著