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Side Saddle Trip (37) My Impression of Side Saddle Show

I really enjoyed watching the side saddle shows. There were two more competitors rather than Mrs. Marconipops. They were very attractive young ladies (A mother of one of them is also a talented side-saddle rider). I paparazzi-ed a lot! The three side-saddle ladies looked very gorgeous in the arena. There were some classes for side saddle riding, including a jumping class.

When the side saddle shows started, audience appeared more and more in the auditorium. Lots of small girls, who had not been so interested in other classes, watched the side saddle shows keenly. One gentleman was impressed by the side-saddle ladies and asked some questions. The side saddle classes in the local horse show were good promotion activities in public!

At the horse show, I was glad to meet the chairperson of that area of the side saddle association. She was a very warm-hearted and cheerful lady. She said that side-saddle members always help each other because they are not many. I agree with her. I can imagine how hard to run non-profitable organizations like the association. But the Side Saddle Association works very well and the members are very nice and in good relationships.

It was my great pleasure to meet the real side-saddle ladies in Britain. I will never forget their kindness and warmness. I want to be like them. I hope we can communicate each other through this elegant culture. I wish side saddle riding will be loved and enjoyed by equestriennes for ever.



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サイドサドルの旅(37) サイドサドル競技を観戦した感想


サイドサドル競技は、なかなか見応えがありました。

マルコラブさんの他に、二人の若いお嬢さんも出場していました。とても魅力的なレディだったので、たくさんパパラッチしてしまいました。3名が馬場に入場すると、とても迫力がありました。

障害競技などもあり、いろいろ楽しめました。

サイドサドル競技が始まると、だんだんと会場に人が集まってきて、観戦席はいっぱいになりました。感銘を受けて質問にこられる方もいました。ローカル試合への出場が、サイドサドルのプロモーションになっているようでした。

観戦していたジュニアライダーたちの中から、サイドサドルの次の世代が生まれるのではないかと思います。



会場では、その地区の会長さんにお目にかかることができました。とても朗らかで優しい方でした。

サイドサドル人口は少ないので、みんなで助け合うことが大切なのだそうです。会長さんは私のブログを読んで下さっていて、後日ブログ用に写真を送ってきてくださいました!

英国サイドサドル・レディの方々にお会いできて、とっても嬉しかったです。これからもこのエレガントな文化を通じて、交流できたらと思います。

サイドサドルが、いつまでも女性たちの間で楽しまれることを祈ります。
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Side Saddle Trip (36) Judging Criteria

The "Handbook" says that competitors are judged based on effective horsemanship, suppleness, straightness, poise of rider, overall impression of combination of rider and horse, and turnout.

The side-saddle competitions are unique to judge the rider not the horse. It says "there will be no reference to the sex, breeding or conformation of the horse". Unlike the FEI competitions, the side-saddle competitor does not need to ride an expensive horse to win. Any rider has a possibility of winning a National Champion! I guess that the judging criteria are one of reasons that the side-saddle competitions are very successful.

Competitors are awarded not only for high scores. A special Turnout Rosette is offered to the best turned out. Sir Lancelot Rosette is offered to the most elegant rider.

It is very good idea to judge elegance and good manner of riders. You know, if we compete only for physical abilities of horses, we have to force them to challenge their physical limit, such as a higher jump, a faster speed, and bigger steps. I am worried that such endless pursuit results in animal abuse.

I believe every rider wishes to be a good rider. But a "good rider" does not mean a rider who can jump higher or can do longer passage on horse. A good rider is a rider having good horsemanship (good communication skills with horses). And a good rider always look elegant, because the rider has a quiet balanced seat, effectively communicates with horse by almost invisible aids, and establishes true trust and harmony with horse.



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サイドサドルの旅(36) サイドサドル競技の審査基準


サイドサドル競技 Side Saddle Equitation Qualifying Classの審査項目は、以下のとおりです。


  Effective Horsemanship 効果的な馬術
  優しく小さな扶助での馬とのコミュニケーション。鞭を振り上げるなど、乱暴な乗り方はタブー。

  Suppleness  ライダーの柔軟性
  馬の上で固くならず、しなやかにリラックスして随伴できること

  Straightness  ライダーの真直性
  特に横鞍の場合、体が片方に傾いていないこと

  Poise of Rider ライダーの品位ある落ち着き
  つまりエレガンス

  Overall Impression of Combination of Rider and Horse 人馬のコンビの全体的な印象
  いわゆる人馬一体

  Turnout 服装と馬装
  ドレスコードとマナーを守っていること



サイドサドル競技が一般競技と異なる点は、審査対象が馬ではなくライダーである点です。

馬の動きではなく、ライダーの乗り方が審査されます。そのため、審査が馬の品種や体格に左右されることがありません。障害や馬場馬術のように、「ドイツ馬じゃないと勝てないわ」なんてこともありません。

技の難易度を競っているわけでないですし、競技人口も少ないです。自分の努力次第で全国大会に出場できます。チャンピオンも夢ではありません。それもまた、サイドサドル競技会が盛況している理由ではないかと思います。



                



試合結果はポイント制になっていて、ポイントが貯まれば全国大会に出場できます。全国大会の栄えある優勝者は、歴代チャンピオンとして記録されます。

これとは別に、各競技にて、服装と馬装において最も優れていたライダーには、特別賞ターンアウト・ロゼッタが贈られます。

また、最もエレガントだったライダーには、特別賞サー・ランスロット・ロゼッタが贈られます。全国大会のエレガント部門優勝者には、サー・ランスロット・メモリアル・トロフィーが贈られます。



                



「ただ上手に乗れるだけではダメなのよ。美しくなくてはね。」私がお師匠さまから言われてきた言葉です。

「乗馬が上手い。」とは、何を意味しているのでしょうか。

より高い障害を飛ぶこと? より速く走ること? より長くパッサージュすること?

馬の身体能力を競うことは、馬に限界に挑戦させ続けることでもあります。馬の身体能力だけを競ってしまうと、動物虐待と紙一重になってしまうかもしれません。馬から見た「上手なライダー」は、きっと、高く飛ばせるライダーではないはず。



                



サイドサドルでなくても、馬術にエレガンスを求めるべきではないかと思います。

難しい技をこねくり回すよりも、まずベーシックな運動において、静かでバランスのよい騎座で乗る。小さな優しい扶助で、効果的に馬とコミュニケーションする。人馬の間に、信頼関係とハーモニーを築き上げる。それが本当の意味での「馬術」であり「上手なライダー」。

馬術にエレガンスを求めるならば、それはおのずと質の高い技術につながるのではないでしょうか。



                



余談  英国の審判員のドレスコードは、ダイアナ妃みたいな格好でした。皇室帽子にスカートスーツにハイヒールです。

Side Saddle Trip (35)  Side Saddle Competition Procedure

In Side Saddle Equitation Qualifying Class, Competitors firstly show their performance in a group. Then, each competitor gives a free-style show in two minutes. After the free-style show, a saddle and turnout are inspected. (see "Side Saddle Association Handbook", Competition Rules for 2010, Section 1-5).

Marco did a very good job and got lots of rosettes! He seemed very proud of carrying his fair lady.



サイドサドルの旅(35) サイドサドル競技の内容


サイドサドル競技には、馬場馬術や障害など様々な競技があるようです。

その中でも一番メジャー競技、Side Saddle Equitation Qualifying Classをご紹介します。これはサイドサドル全国大会の出場ポイントとなる競技です。そして普通鞍においても、英国で最もメジャーな競技なようです。(以下、Side Saddle Handbook, Competition Rules for 2010, Sectioin 1-5 を参照)



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まず、出場人馬全員が馬場に入場します。審判員は一名で、馬場の中央に立っています。


審判員の指示に従い、出場人馬は部斑で演技をします。まず右手前で、常歩、速歩、駆歩。そして左手前で、常歩、速歩、駆歩をします。



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次に、出場人馬は馬場の隅に一列になって待機します。そして一人ずつ順番に、2分以内の自由演技を披露します。自由演技には、常歩(片手前)速歩(両手前)駆歩(両手前)が含まれていることが条件です。



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自由演技が終わると、これはサイドサドルだけですが、審判員は馬装と服装をチェックします。



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全員の自由演技が終わると、審判員はその場で結果発表します。入賞者にはその場でリボンが渡されます。馬上表彰式です。

ジャッジシートや成績表はありませんが、その場で審判員から直接コメントとアドバイスがもらえます。審判員と選手が直接コミュニケーションできるというのは良いですね!

表彰式が終わると、入賞者が駆歩でウィニングランをします。そして常歩で退場します。



マルコは、試合中とても落ち着いていました。練習のときよりもずっと素晴らしい演技をしていました。本番がわかっているのですね。美しいレディを乗せていることを、誇らしく思っているかのようでした。たくさんリボンをもらっていましたよ!

Side Saddle Trip (34) Ready for Side Saddle Show

We arrived at the competition site and the lorry was parked. Marco was tied to the lorry and saddled there. Mrs. Marconipops got dressed in the lorry. Turnout was carefully checked to be proper. I met other side saddle ladies there. They also had blushes to remove horse hairs from their habits until their show started!

Then, they were ready to go! I was overwhelmed by the beauty of the formal side-saddle turnout. I had expected that the simple dark costume would have looked plain. But it was not so. The formal black turnout looked quite gorgeous with dignity. The side-saddle ladies looked even sexy as matured women.

They were like graceful black swans quietly gliding on the lake. Peacocks and flamingos would look ridiculous in comparison to them. I was very much impressed by the beauty required for side saddle.


サイドサドルの旅(34) 競技場に到着


競技会会場に到着しました。

馬運車を駐車場に止めると、マルコを馬運車の外につないで馬装をします。マルコラブさんは、馬運車の中で着替えをします。

馬は正しく馬装されているか、ライダーは正しく服を着ているかも、審査対象です。ベールのつけ方は正しいか、髪はホツレていないか、入念にチェックします。マルコラブさんはセットした髪の上からヘアネットを被っておられました。これはいいアイデアですね。



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競技会では、他のサイドサドル・レディの方々にお会いすることができました。

皆さん、競技開始直前まで、手にコロコロを持って服についた馬の毛をとり続けていました!動物を愛するレディには、コロコロが欠かせないようです!



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馬に騎乗すると、グルーム(マルコパパ)が、ブーツの底についた土をタオルで拭き取ります。そこまでこだわるとはビックリです。スカートの裏のゴムも審査対象なので、正しくブーツにかけます。



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さて!これで準備が整いました!

こうして正装したサイドサドル・レディを眺めると、その美しさに圧倒されます。

黒くシンプルな乗馬服では地味になりそうと思っていましたが、実際に見ると全く違いました。威圧感すらあるほど豪華な美しさなのです。大人の女性の色香もありました。

まるで、大きな黒鳥が一羽、湖に舞い降りたような存在感でした。この気高い黒鳥の前では、クジャクもフラミンゴも色褪せてダサく見えることでしょう。

サイドサドルの美意識、侮れないと感じたのでした!




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             A lady needs her faithful horse, ..... and faithful groom!


Side Saddle Trip (33) Preparation for Side Saddle Show

I watched side-saddle competitions in a local horse show. On the day before the show, Mrs. Marconipops washed Marco's mane and tail. She then carefully cleaned her side saddle and bridle, and also her habit, hat, and boots.

In side-saddle competitions, proper turnout is also judged. Everything should be simple, clean, and neat. In old days, British ladies would have prepared for their hunting like this.

Mrs. Marconipops was a good example of a lady! Her lorry was clean, too. All horse-care tools were washed and well organized. In contrast, my tool box in Japan is quite messy! If I possess too many things, I cannot organize them and my life is in a mess. As a real lady, I have to live with minimum essentials in the simple, clean, and neat way!



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サイドサドルの旅(33) サイドサドル競技、前日



今回、私はサイドサドル競技を観戦することができました。

できれば The National Side Saddle Show(サイドサドル全国大会)を観戦したかったのですが、オリンピックと時期が重なり断念しました。

サイドサドル競技は、一般のローカル試合の中に含まれていました。サイドサドル協会の会員であれば、試合結果がポイント加算されていきます。ポイントが貯まれば、サイドサドル選手権に出場できるというシステムです。

サイドサドル競技の規定は、ハンドバッグに詳しく書かれています。



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        この鞍置きは、とっても便利そう。とても軽いし、中は収納スペースにもなります。



試合前日、マルコラブさんの準備の様子を拝見しました。

まず、マルコのたてがみと尻尾を洗います。寒いので馬体は洗いません。

そして、横鞍と頭絡を丹念に手入れします。次に、乗馬服とハットとブーツも念入りに手入れします。ヨゴレやホツレがあれば修繕します。

サイドサドルでは、服装と馬具も審査対象です。装飾品は一切許されていません。お金をかけた美しさではなく、シンプルで手入れの行き届いた美しさが評価されます。

最後に、荷物を全て馬運車に詰め込みます。マルコラブさんの馬運車はきれいに掃除されていて、手入れ道具も全て洗って整理整頓されています。まさにレディの鑑です!

昔のレディーたちも、ハンティング前日には、こうやって念入りに身支度をチェックしていたことでしょう。



私はこういう点は無頓着なので、反省しています!物が多くなりすぎると、掃除や整理に手が回らなくなりますね。必要最小限の物を大切に綺麗に使うことを、心がけたいと思いました。

Side Saddle Trip (32) Turnout

The Side Saddle Association issues handbooks every year. The handbook contains various contact information, regulations, and rules for side-saddle shows to keep the side-saddle tradition. I was most interested in the "Guidelines for Equitation Class Turnout". The side-saddle formal habit is the hunting tradition of old days. It is quite simple rather than colourful as the most people would imagine. I was surprised at so many strict etiquettes and manners for ladies' turnout. They come from traditional hunting manners, so I need background knowledge to understand terms such as "Prince of Wales" tweed and a special strap for a hunting boot.



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        from "The Side Saddle Association" official site


サイドサドルの旅(32) ハンドブックと服装規程


The Side Saddle Associationでは、毎年ハンドブックを発行しています。
ハンドブックには、組織図や連絡先や各種規程などが、ダイジェストに掲載されています。

特に興味深かったのは、服装規程です。サイドサドルの正装は、ハンティングの服装マナーを守っています。

この正装が驚くほどシンプルなのです。色は黒か濃紺。リボンやアクセサリーなどの装飾品は、一切許されていません。サイドサドルといえば華やかなドレスをイメージするのに、とても意外でした。



19世紀当時の馬術書には、次にように書かれていました。

"In the selection of these, a lady has a fair opportunity for the proper display of a refined and judicious taste. All that is gaudy, needless, or even elaborate is vulgar. Perfect simplicity, indeed, as regards, not only her own costume, but the "trappings of her palfrey" is expected, at the present day, on the part of every well-bred female equestrian." (The Young Lady's Equestrian Manual, 19th century)

「レディは、上品で分別のある趣味をもち、きちんとした服装で人前に現れるべきです。派手で、不必要で、凝った服装は、どんなものも品がありません。今日では、育ちのよい女性騎手であるなら、レディの服装だけではなく「馬の装身具」にも、完全なシンプルさが求められています。」



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   An Afternoon Ride With Lady Riding Sidesaddle, 1882, by Jean Richard Goubie



シンプルなだけでなく、レディたるもの、髪や服装のどこにもホコリやヨゴレやシミがあってはならないそうです。

ところが、どんなに身綺麗にしていても、ハンティングが始まればアッという間に全身泥だらけになるらしい。

では何のためにそこまで装いにこだわるのか。それが英国紳士淑女の美意識なのでしょうか?

ちなみに、フランスでは正装は人気がなく、逆に、色とりどりの華やかなドレスを着ています。規程を守るよりも、独創的なファッションを楽しんでいるようです。お国柄でしょうか。


Side Saddle Trip (31) The Side Saddle Association

The Side Saddle Association - is the group to which I also belong as an oversea rider. The association was established in UK in 1974 to preserve the side-saddle tradition. During my visit, I had opportunities to learn much more about the association. I was very impressed by the democratic system to organize the association. The riders belong to their regional groups, and their representatives meet in the head office to vote for agendas. Each rider seems positively serious for the development of the association. As the association is a non-profit organization, it is operated by lots of dedicated volunteers.



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        from "The Side Saddle Association" official site



サイドサドルの旅(31)  サイドサドル協会


The Side Saddle Association は、英国発祥のサイドサドル・グループです。
http://www.sidesaddleassociation.co.uk/

私、「英国サイドサドル協会」かと思っていました。

でも、違ったのです。まさに私が所属している協会でございました。

どうりで。英国では、まるで同じメンバーかのように温かく迎えて頂いたのですが、
そうか、同じメンバーだったのですね(汗)



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   from "The Side Saddle Association" official site



The Side Saddle Association は、戦後、二人の婦人がサイドサドル文化の衰退を心配して立ち上げました。主な目的は、サイドサドルの活性化と、伝統の保存と、技術の向上です。

現在、会員数は海外を合わせ1200人です。

サイドサドル協会は、民主議会制度で運営されています。

ヨコノラーは各地域グループに所属し、その地域の代表者を選出し、各代表者が本部会議に出席します。

本部では、競技規則を定め、競技会を開催しています。また、指導員や審判員の育成と認定も行っています。

サイドサドル協会は、基本的には馬術連盟の規則に従っています。

今年から、馬術連盟の規則変更により、ヘルメットの着用が一部義務化されました。トップハットはサイドサドルのシンボルです。ヘルメット着用について、さまざまな議論がなされたようです。地域ごとに議論し、代表者が本部に集まり、ヘルメットの導入決定に至りました。

このように民主的に議論する雰囲気があるからこそ、組織が上手く機能しているように見えました。会員みんなが、協会の発展に熱心で意欲的に見えました。

Side Saddle Trip (30) Side Saddle Shops

In Britain, I got a side-saddle skirt just I had wanted! I bought other things too. Veils, post cards, a side-saddle book, etc. I was very happy to get them because I didn't know where I could get these things. I heard we can nowadays buy side-saddle goods on net shops, or even on eBay.



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サイドサドルの旅(30) サイドサドル用品店


さて、サイドサドル用品はどこで買えるのでしょう。これはネットショッピングでした。
saddleassociation.co.uk/classifieds.htm">http://www.sidesaddleassociation.co.uk/classifieds.htm

私もサイドサドルのお買い物をしてきました。Side Saddleというネットショップです。試着をしたかったので、店長さんのご自宅に伺いました。店長さんは、とても温かくて気さくなサイドサドル・レディでした。
 http://www.sidesaddles.co.uk/index.htm

そこで私は、念願の正装用スカートをゲット。私のジョウランと同じ濃紺です。サイズもピッタリ。正装用のヴェールも買いましたよ。これでいつでも、サイドサドル競技に出れます(出場予定はないですが)!

ほかにもいろいろお買い物しました。お気に入りは、19世紀馬術書の復刻版 The Young Lady's Equestrian Manual。銅版画の挿絵が美しいです。いま、私の部屋のオブジェになっています。まだ読んでいません(汗)



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こうしたネットショップ以外に、英国サイドサドル・レディたちはネットオークション「eBay」もよく利用しているそうです。
(キーワード "side saddle"や"side saddle habit"で検索してみてください。)
 http://www.ebay.co.uk/

マルコラブさんも「eBay」でジャケットやスカート、ボーラーハットを購入されていました。どれもセカンドハンドですが、英国では古い方が値打ちが上がります。

「見て。このサイドサドル・ジャケットは古い年代のものだから、カットが今とは違うわね。でも私はそこが気にいっているの。元の持ち主は、このジャケットを着てハンティングに出かけたのかしら。」

eBayのおかげで、英国のご家庭に眠っていた古いサイドサドル用品が、どんどん海外に流出しているそうです。服だけではありません。横鞍もeBayで売られているそうですよ。掘り出し物が見つかるかもしれませんね!



 横鞍は、現地では1800ポンド(約25万円)ほどでした。平均的な日本人がサラに乗るなら、Middleサイズ(馬)の16~16.5インチ(人:前橋から後橋までの長さ)をすすめられました。ただ、送料と関税額を考えると、倍くらいのお値段になるかもしれません。イギリスからパリまでで送料300ポンド(4万円)だったそうです。

Side Saddle Trip (29) Side Saddle Collections

After the lesson, Roger kindly showed me his side saddle collections (the photos below are not his). There were various kinds of side saddles made in various countries in various eras. Great collections! There were also old stirrups. Slipper stirrups were interesting. They looked similar to Japanese traditional stirrups. These historical saddles taught me that side saddles have been modified over a long time to improve seat stability and safety. Modern saddles seem still in the process of improvement.

One of my aims in this trip was seeing historical old side saddles, because we didn't have any in my country. I have read some of side-saddle history books with photos. When I translated such documents for my friends, I couldn't understand some expressions about the structure of old side saddles and stirrups. I wished to see real ones and see how they work. However, even in Vienna and London, I couldn't find any side saddle exhibits in museums. So, I was very lucky to see Roger's collections.

Roger gave me a special present. It is an issue of magazine "Side Saddle International" which is now out of print. It contains an article of a side-saddle activity in Japan. After going back to Japan, I showed it to Mrs. A**** and other side-saddle riders. Mrs. A**** was very glad to see it and hear that Roger was fine and still kept his great collections. My friends were happy to know that I received such warm hospitality from British side-saddle riders.

Although the magazines "Side Saddle International" are out of print, I hope our side-saddle world is connected in the world.



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        (参考画像)ヴィクトリア女王の横鞍。向かいあったポメルの間に右足をはさむ。19世紀。 
        Queen Victoria's side saddle, The Museum of Leather Craft
        http://www.museumofleathercraft.org/queen-victorias-side-saddle/



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        (参考画像)現エリザベス女王の横鞍。愛馬ブルーメに使用していたもの。
        Queen Elisabeth II's side saddle, Turner & Bridger, 1969.                http://www.telegraph.co.uk/news/picturegalleries/royalty/7906795/The-Queens-Year-exhibition-for-the-summer-opening-of-Buckingham-Palace-in-2010.html?image=16


        20120711sddleb
        (参考画像)ウエスタンの横鞍 Western Side Saddle
        http://www.sidesaddle.com/store/saddles/saddles.html



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        (参考画像)子供用の横鞍。ポメルを左右どちらにも付け替えることができる。
        Side saddle for children, with reversible pomels for both near and off side
        by courtesy of Mr. and Mrs. Marconipops



サイドサドルの旅(29) ロジャーさんの横鞍コレクション


レッスンのあと、ロジャーさんのご自宅に伺いました。

応接間には、古い横鞍のコレクションがあります。

全部で20鞍ほど。

ヴィクトリア時代のもの、競馬用の横鞍、反対向き(右向き)に座る横鞍、ポメルを左右どちらにも付け替えできる子供用の横鞍、メキシコのウェスタン横鞍、などなど。

鐙のコレクションもありました。昔つかわれていた、スリッパ型の婦人用鐙を見ることができました。(鐙を踏めない人には、スリッパ型は便利そうでした。和鞍の鐙も沓型ですよね。)

ハンティングに携帯する、サンドイッチボックスとお酒のボトルもありました。ハンティングでは体が冷えてしまわないように、お酒を飲むのだそうです。

実は今回の旅行では、ウィーンでもロンドンでも、博物館で横鞍の展示を見ることができませんでした。でも、ロジャーさんのコレクションのおかげで、古い横鞍を実際に見ることができ、とても勉強になりました。

横鞍が、時代とともに改良されてきた歴史を感じました。とくに、騎座の安定と鐙の安全性に、改良が重ねられていました。現代の横鞍も完成形ではなく、まだまだ開発の途中に思われました。



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        (参考画像)スリッパ型の鐙 Slipper Stirrups
        http://users.tinyworld.co.uk/sidesaddlelady/Slipper%20stirrups%20detail.html



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        (参考画像)和鞍の鐙 Stirrups for Traditional Japanese Saddle
        http://www.shirahata-jinja.jp/blog/?p=2004



そして、ロジャーさんから素晴らしいプレゼントを頂きました。すでに廃版になっている雑誌、Side Saddle Internationalです。その号には、日本でのサイドサドルが紹介されていました。とても貴重な雑誌、本当にありがとうございました。

        
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The present from Roger and the side-saddle postcard are now at my home
with my Oxford memories, Boris and the antique poem book

Side Saddle Trip (28) Roger's Lesson!

Thanks to Mr. and Mrs. Marconipops's arrangements, I had an opportunity to receive a side-saddle lesson from Mr. Roger P******. Roger is well known as a leading international sidesaddle instructor. He instructed my teacher Mrs. A**** who teaches and promotes side-saddle riding in Japan. Mrs. A**** often told us, Japanese side-saddle riders, about Roger and her wonderful side-saddle experiences with him. I always loved to listen to her stories.

His stable was in the beautiful English countryside. I was lucky to see Roger in UK because he is a busy person instructing around the world. I felt as if Roger was my grandfather I couldn't have met long. You know, he is my teacher's teacher. I was also impressed by the passion of my teacher A****. She came to this stable in this far country ten years before to learn real side-saddle riding to teach us. Without such efforts of Mrs. A**** and our president, we couldn't have experienced this elegant rare culture.

In my lesson, I rode on Jeffrey with charming whiskers. He was a very gentle boy and kindly took care of me. Roger corrected my position.

1. more forward
2. no tin tack under the left seat-bone
3. always look in clockwise direction, never the left

He also taught me jumping!

1. forward in two-o'clock direction in canter, and more forward in jumping
2. tighten my legs
3. look in two-o'clock direction in flying

My first jumping on side saddle! It was a red-letter day in my life!

His instructions were simple, easily understandable, and very effective. I was really lucky to receive his lesson. Roger was very kind to me, as he had been to Mrs. A****. I sincerely thank the British side-saddle riders for their warm kindness to help Japanese riders.




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サイドサドルの旅(28) ロジャーさんのサイドサドル・レッスン


マルコラブ夫妻のアレンジで、ロジャーさんの厩舎でサイドサドル・レッスンを受けることになりました。

ロジャーさんは、A先生のお師匠さまでもあります。世界各地でサイドサドルの指導をなさっています。ロジャーさんから直接教えて頂けるなんて、とても幸運でした。

ロジャーさんの厩舎は、イギリス中部の田園地帯にありました。このあたりは乗馬人口が多く、ハンティングも盛んなようでした。でも、車がないと不便なところでした。

騎乗馬はジェフリー君。品種はコブ(ポニーより大きめの雑種)だそうです。馬というより牛??とても優しいお馬さんで、子供でも安心して乗れるそうです。背中が広く反動もないので、とても乗りやすかったです。



 上馬

横鞍のポメルには、パッド(クイーン)がついていました。いろんな人がレッスンに使うので、サイズを調節するためです。

上馬するとき、私は普段、鐙に立ってクルッと回転しポメルに足をかけて座ります。でも英国では、まず普通鞍のように跨がって座っり、それから右足をポメルにかけます。このとき、跨がったときのお尻の位置を変えないよう注意されました。

この乗り方はエレガントとはいえませんが、お尻のポジションを確認するのに良いと思いました。ただ、このお尻のポジションで上体を正面に向けるのは難しく、腰を右側へよじる必要がありました。この乗り難さを解消するために、左のお尻にスポンジを入れる手もあるそうです。



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        これはまだ反り気味。

 姿勢

レッスンではまず、常歩と速歩と駆歩で、姿勢(ポジション)を直して頂きました。


 (1) 体が反り返りすぎ。もう少し上体を前に倒すこと。(これは普通鞍でも共通する私の悪い癖)
 (2) 左座骨を浮かし過ぎる(左座骨を浮かす乗り方はもう時代遅れ)。もう少し左のお尻も鞍につける。
 (3) 右肩が前に出過ぎ。斜め右(2時の方向)を向くこと。 左には絶対向かない。左を向いたら落馬!(私の感覚では、鞍シートの斜め右前端を支点にして乗るかんじ。)

今までポジションに悩んでいたのですが、問題点と解決法を具体的に教えていただけました。




        20120711a

 ジャンプ

私がジェフリー君に慣れてきたところで、障害レッスンもしていただけました。

 (1) 駆歩では、2時方向に上体を倒す。ジャンプでは、もっと深く2時方向に上体を倒す。
 (2) 左脚と右脚は、しっかり馬体につけておく。
 (3) 障害を飛ぶとき、2時方向を見る。上体を正面に向けない。
  http://www.youtube.com/watch?v=_SYgDSEyPPU

低いクロスバーを右手前で飛びました。ロジャーさんが障害物の前方右側に立ち、ロジャーさんを見ながら飛ぶよう指示されました。

サイドサドルで初ジャンプ!飛んだというより跨いだに近かったですが、とても嬉しかったです。やっぱり障害は楽しいですね!!

バーをもう少しあげて練習してみました。飛翔時は簡単でした。左脚は鐙で、右脚は膝の外側で鞍を押し付けて体を支えているかんじです。でも、鞍に戻るときにバウンスしてしまって、タイミングがなかなか難しかったです。もう少しお尻を長く上げていればよかったかな。

ロジャーさんはドンドン飛んでいいと言ってくださいましたが、無事に帰国することが最優先でしたので、ほどほどの所でやめておくことにしました。



とっても楽しいレッスンでした。私はA先生によく似ているといわれました。お転婆なところが、でしょうか?

ロジャーさんは、心の温かい素晴らしい先生でした。お会いできて本当に嬉しかったです。いつまでもお元気でいていただきたいと思います。



        20120711b
        Thank you, Jeffrey! You are wonderful!


 おまけ
Side Saddle in Japan. We all learned side-saddle from an instructor taught by Roger!
 http://www.youtube.com/watch?v=8P8SjTFuIwc&feature=plcp
 http://www.youtube.com/watch?v=6iC0KwRXK0s&feature=plcp 

Side Saddle Trip (27) Side Saddle Lessons in Britain

Side-saddle lessons are offered from affililated instructors of Side Saddle Association in Britain. I was recommended to watch a DVD made by one of the insructors, Mrs. Isobel Haskett. The DVD explains how to start side-saddle riding, in detail from saddling to beginner lessons. The most frequent error on a side saddle is, she said, riding too much on a right seat bone with a right shoulder set too forward. The crooked position example was just like me! I was very happy to find an answer to solve my problem. I wished to actually see her elegantly riding on a side saddle, and if possible, receive her lesson. But the DVD gave me various useful informaiton and answered lots of my questions. I recommend the DVD to anyone interested in side-saddle riding.



        20120706is
        photo from Mrs. Marconipops



サイドサドルの旅(27) 英国のサイドサドル・レッスン


英国では自宅で馬を飼っているので、レッスン事情も日本とは違いました。

レッスンは、インストラクターに自宅まで来てもらいます。たまには、馬を連れてインストラクターの自宅へ行くこともあります。日本のように、乗馬学校で馬を借りてレッスンを受けたりはしないようです。

本格的に馬術を目指す人の場合は、ちょっと違います。有名選手が自宅に大きな厩舎を構えているので、そこでグルームとして働きながら指導を受けます。有名選手のグルームになるのは、一種のステータスのようです。でも、「所属する」という概念はなく、有名厩舎で経験を積んだあとは独立を考えているようです。

日本では、乗馬クラブでの馬仲間との交流も楽しみのひとつ。それに比べると英国はずいぶん個人主義ですね。私にはちょっと寂しいかなという気もしました。



さて、サイドサドルのレッスン事情も、だいたい同じです。

マルコラブさんの場合は、サイドサドルがメインです。週3回ほど自宅で騎乗、月1回サイドサドル・レッスンを受け、年3回ほどサイドサドル競技に出場されています。

インストラクターのイザベルさんは、英国サイドサドル協会公認のインストラクターです。そして、グランプリレベルの馬場馬術選手でもあります。あのカール・ヘスターのグルームもしていたそうです。私もイザベルさんのレッスンを受けたかったのですが、あいにく予定が合いませんでした。



               20120706dvd
               The Elegant Art of Riding Side Saddle by Isobel Haskett
               Covers all aspects of riding side saddle
               http://www.sidesaddles.co.uk/videos.htm


そのかわり、イザベルさんのハウ・ツーDVDを見ることができました。装鞍から初歩レッスンまで、サイドサドルの基本がわかりやすく解説されています。とってもオススメです。

サイドサドルで最もありがちな間違いは、

   (1) 右座骨(または右腿)で乗ろうとしすぎて、腰を右によじってしまうこと。
   (2) そして右肩が前に出てしまうこと。

昔は左座骨を浮かす乗り方でしたが、今は左座骨も鞍につけて真っ直ぐに乗るそうです。

それってまさに私の悪い癖です!でも原因と解決策がよくわからず悩んでいたのです。左座骨を浮かす乗り方が時代遅れなんて知らなかった!このDVDを見れただけでも英国まで行った価値がありました。

Side Saddle Trip (26) Riding Goods

When I visited a do-it-yourself store in Britain, I was very surprized to see various riding goods on the shelves. The riding goods were sold like commodities (yes, they ARE commodities in Britain!) And, I was shocked to see the prices. They were about one-tenth of prices in Japan!! Just a few weeks before, I had bought an ear-net at 25 pounds in Japan, but I saw the similar one at 2 pounds there! I know we Japanese have to import them and our market is small. But the 10 times price is outrageous! It is not good idea to make our Japanese riding cluture unnecessarily "posh". I really wish to warn our Japanese riders to be clever consumers!



        20120706a



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サイドサドルの旅(26) 英国の乗馬用品


英国では乗馬用品はどこで買えるのか。これは興味深い発見でした。
乗馬用品店というものがないのです。そのかわり、どこにでもあるホームセンターで売っていました。

大型ホームセンターの、5つくらいある商品陳列棚のうち、その一列が全て乗馬用品!ビックリしました。

とにかくすごい品揃えです。全て実用品ばかりです。鞍と頭絡と乗馬服以外は、すべてあったと思う。ジュニア用のグッズもたくさん並んでいました。



                   



そしてさらに衝撃だったのがその値段!「ここは100均ショップ?」と思うくらい安かったのです。

ブラシとか手入れ道具は100~200円くらい。チャップスは1000円くらい。日本で3000円はするイヤーネットが300円くらい。日本で5万円はする冬用馬着が7千円くらい。だいたいが、日本価格の10分の1(1ポンド=140円計算)。物価が高くて有名な英国で、ですよ。

「一体これはど~ゆ~ことよ~!!」と、地球の真ん中で(ウェールズのホームセンターで)叫びたい気分でした。

こないだ日本で、300円のテールブラシを3000円で買わされたわよ。高すぎるって言ったら、どこで買ってもそうだって言われたの。まさか価格カルテル?よく考えたら、100均ショップのブラシで充分代用できたわよ。乗馬ウェアだって、ユニクロのポロシャツの方が質がいいじゃない。もうバカバカしい買い物をするのはやめた!関西人は納得できない商売にはウルサイのよ。(あらあら、レディとしたことが取り乱してしまいました。)



                   



そのホームセンターで乗馬用品をいろいろ買占めたかったけれど、スーツケースはすでにお土産でパンパン。残念ながら諦めました。

こうした大型ホームセンターは、車でしか行けない郊外にありました。安いけれども、旅行者が行くには不便なところです。(もしロンドンのどこかに乗馬用品が売っていれば、どうぞ教えてください。)

日本では、乗馬っていうだけで特別な気がします。どんなに高額でも、「そんなものなのかな」って思ってしまいます。でも冷静に考えて、賢い消費者になりたいと思いました。


ということで、今回は国際経済の話でございました。

Side Saddle Trip (25) Natural Horsemanship

British riders are very interested in horse training techniques, because they train horses by themselves. Recently, "Natural horsemanship" has been widely known as one of advantageous methods in Britan and other European countries. Natural horsemanship creates a relationship with a horse by communicating in the same natural language they use with each other. I had a chance to watch a TV program of a natural horsemanship demonstration on Horse & Country channel. And, Marco and Top-Hat were treated by the natural horsemanship way. Quite interesting.

I have read that Natural horsemanship was already used in ancient Greece and described in a book written by Xenophone. However, in the Middle Ages, various tools such as spurs, bits, and training devices were invented to train horses in a quicker way. In Renaissance, natural horsemanship of Xenophone was re-discovered and classical dressage was developed by many great masters. But, the modern equestrian sport world seems to sometimes depend on tools again for quick and cheep training. I know animal welfare groups are criticizing such abusive training techniques. Then, recently, natural horsemanship is getting popular again in Europe (but not yet in Asia).

I wonder how future historians will describe the horse training method of our time. I want to live in the era of natural horsemanship. We can create our age.



        20120703boy
        The happy horses, Marco and Top-Hat. Soooo sweet!
        photo by Mr. Marconipops, December 2011.         



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        photo by Mr. Marconipops, June 2012



サイドサドルの旅(25) ナチュラル・ホースマンシップ


自宅で馬を飼っている英国ライダーは、騎乗技術よりも調教技術に関心があるようでした。

馬を飼っていると、いろんな悩みがあるようです。よくある悩みは、

  (1) 牧草地にむかえにいっても捕まらない。
  (2) 引き馬のとき、大人しくしていない。
  (3) 馬運車に乗らない。

あららぁ~。たしかに、乗馬以前の問題ですね!

地上で馬にワガママされているうちは、跨ってもワガママされます。まず地上で馬を躾けておくことが、調教の第一歩のようです。



馬が馬運車に乗ろうとしないとき、あなたならどうしますか?

私は以前、馬の頭に布を被せて目隠しをし、後ろから鞭で叩いて馬運車に乗せようとしている光景を見ました。1時間後に通りかかっても、まだてこずっていました。

英国人ライダーも、こうした苦労をたくさん経験されているのでしょう。いろんなやり方を試した結果、行き着いたのが「ナチュラル・ホースマンシップ」だったようです。力や道具に頼らず、馬の心理を理解しその習性を利用して、効果的に調教する方法です。



たとえば馬運車の場合。

まず、先に立って馬を真正面から見ることはしません。真正面に立つことや、相手の目を直視することは、動物にとって威嚇行為になるからです。また、馬の後ろに立って馬を追い立てたりもしません。そうではなく、人は馬の横に立ちます(親愛の位置)。

そして、馬が馬運車の中を眺める時間を与えます。馬の目は、急に暗くなると目が見えなくなるので、目が暗がりに慣れるまで待ちます。そして、馬の足を一歩踏み台に載せ、愛撫し、一旦バックします。馬が状況に慣れて納得したら、馬の横に立って引き馬し、馬運車に一緒に入ります。(場合によっては、馬が踏み台に一歩足を載せただけで、その日の調教を終了します。すぐに完璧を求めず、馬が少しでも進歩すれば満足するのがコツだそうです。)

http://www.youtube.com/watch?v=ZIPD8M6jPsI
http://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&NR=1&v=TK4W8w5JKl8




             monty




このナチュラル・ホースマンシップ、10年ほど前からヨーロッパで大ブームになりました。雑誌やテレビでとりあげられ、各地でクリニックが行われています。私の滞在中も、テレビ番組「ホース&カントリー」で特集をしていました。
http://www.horseandcountry.tv/episode/monty-roberts-episode-7


ナチュラル・ホースマンシップの一人、モンティ・ロバーツ氏は、アメリカのカウボーイで競馬の調教師でもあります。エリザベス女王に招かれて英国でナチュラル・ホースマンシップを披露し、有名になりました。過去ブログも見てくださいね↓
http://sidesaddle.blog136.fc2.com/category5-2.html


マルコラブ夫妻も、ロバーツ氏のデモンストレーションを何度も見学し、ナチュラル・ホースマンシップをマルコの調教に取り入れています。おかげで、以前よりマルコが扱いやすくなったそうです。


ナチュラル・ホースマンシップは、騎乗技術にも応用できるんですよ。道具や暴力を使うことなく、馬と信頼関係を築いて安全に乗馬することができるそうです。


日本ではライダーが調教に関わらないせいか、ナチュラル・ホースマンシップがあまり知られていませんね。残念です。日本でもナチュラル・ホースマンシップが流行ればいいな!
http://equine.blog42.fc2.com/blog-entry-238.html




Side Saddle Trip (24)  Horse Training

British riders train their own horses. I was very interested in how to train horses at home, because Japanese riders generally do not train horses but only professional instructures do. If I say I want to train my partner horses, people will stop me as dangerous tasks for an amatur.

But in Britain, horse-training didn't seem dangerous. Marco and Top-Hat at the couple's home were gentle and kind just like the couple. They were happy with humans and didn't seem to harm anyone. Mrs. Macronipops said Marco was the most trustworthy horse in the world. (Although Marco was too delicate for me to ride!)

I think that it is impossible to separate horse-training from the overall horse management. That's why British riders can train horses. They live with their horses and take care of them by themselves. They know the horses' physical condition and personality, and know how to feed and exercise them.

Such a training style is just like the Spanish Riding School. In the Spanish Riding School, the riders live with the horses. Each young rider first has to learn stable works and horse management, and then starts training a horse by himself/herself (not by a teacher) to built a life-long relationship. The bond between rider and horse is beyond mere techniques.

This training style is not the original of the Spanish Riding School. This has been the long tradition in the European horsy life. I was very much impressed by seeing that the most of British riders in the countryside still keep the same life style as the Spanish Riding School.



            20120702a
            マルコはとっても綺麗な馬です!
            頭が良くて優しくて、少々オレ様です。
            扶助に敏感な馬なので、私にはとても難しかったです。


        20120702b
        跨る前に、ロング・レーンをしました。
        これによって、馬と約束事(扶助)の確認をします。
        調教はまず地上から。



サイドサドル乗馬日記(24) 英国の調教法


英国ライダーは、馬の調教も自分でします。子馬を鞍付けから調教する人もいれば、すでに調教された馬を買う人もいます。調教された馬でもメンテナンスできなければアッという間に崩れてしまいますから、日々の調教は自分にかかっています。

馬の調教なんてプロにしかできないと思っていました。英国では、馬の調教も犬のしつけと同じくらい気軽そうなんです。

英国人の皆が皆、プロ並みに上手いというわけではないと思いますよ。それでもみな、自分の馬を自分で調教して競技会にも出ている。自宅で落馬して大怪我をしたという話も、聞いたことがないのです。

マルコやトッピーと一緒に過ごして感じました。自宅で飼っている馬って、まるで犬みたいです。飼い犬に噛まれる人がいないように、飼い馬に落とされる人もいないみたい。調教技術がどうのこうのではなく、家族の一員として大事にされている馬は、主人を危険にさらすようなことはしない気がします。マルコとトッピーは、夫妻そっくりの優しく親切な馬でした。マルコラブさんにとって、愛馬マルコが一番信頼できる馬なのだそうです。

それに、乗馬が上手なら調教できるワケでないのでは。その馬がどんな体質や性格なのか、どんな飼料をどれだけ与えればよいか、運動の量はどれくらいがよいか、最近の体調はどうなのか、そういうトータルな飼育管理ができてこそ、調教もできるのだと思う。

英国のインストラクターは、地上から口頭でアドバイスするだけです。乗り代わって馬を作り直すまでのことはしません。自分の馬の仕上がりは、自分の作品なんです。

馬と共に暮らし、世話から調教まで全て自分で面倒を見る。そこには技術を超えた人馬の絆がある。

それって、スペイン乗馬学校とよく似ています。スペイン乗馬学校のやり方は、昔からヨーロッパで行われていた生活様式だったのですね。英国の田舎にはいまでもその暮らしがありました。とても感動しました。

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Princess Leia  レイア姫

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