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Side Saddle Trip (9) Prater

The Vienner Prater is a large public park in Vienna. It used to be a hunting ground for Emperors. In the 18th century, Prater was opened for public, and ladies and gentlemen in fashionable riding habits hacked on horses and carriages on the main avenue. Sisi also appeared in Prater. So, in the 19th century, lots of elegant Viennese ladies on side saddles were seen here. The main avenue is now paved by cement for bicycles and pedestrians, but there are an unpaved footpath and a horse-riding path along the main avenue.

In Prater, there is a famous amuzement park. One of our sidesaddle members taught me that there is a merry-go-round pulled by real ponies in the amuzement park. I found it!



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  Prater in the 19th century (参考画像)



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サイドサドルの旅(9) プラター公園


ウィーン郊外には、緑あふれるプラター公園があります。もともとは王室の狩猟場でしたが、18世紀に公園として市民に公開されました。

プラター公園の大通りは、かつては紳士淑女が乗馬や馬車で集う社交場になっていました。女性たちは流行の乗馬服を着てサイドサドルしていました。シシーもここでよく乗馬していたそうです。

大通りは今は自転車用に舗装されていました。でもその横に、歩道と乗馬用の道が作られていました。今でも早朝なら、プラター公園で乗馬する人々が見れると思います。

ところで、プラター公園には有名な遊園地があります。サイドサドルの先輩から「馬が引くメリーゴーランドがある」と聞いていたのですが、本当にありました!

お客さんが馬車に乗り込むと、ラデッキー行進曲が鳴り出し、ポニーたちがグルグル走って馬車を引くんです。やや虐待チックでした。帰国してから先輩に、「で、乗ってきた?」と聞かれました。そんな、ちびっ子用のメリー・ゴーランドですよ!


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Side Saddle Trip (8) Sisi

In Vienna, I paied a visit to Sisi (Empress Elisabeth), the most famous sidesaddle lady. Her passion to horse riding on a side-saddle influenced lots of women, and sidesaddle riding became very popular and active in the 19th century. There is an elegant statue of Sisi in a corner of Volksgarten.

I also went to the Sisi Museum in the Hofbulg. Unfortunatelly, there were only a few exhibitions related to her riding life and no side saddle was exhibited. But in the imperial apartments, I saw two paintings of Sisi on a side-saddle, and her exercise room. The room was similar to mine with lots of exercise tools. If the curator knew horse riding, he/she would have noticed that such exercises were necessary for horse riding rather than for beauty.

Vienna was filled with Sisi chocolates, Sisi tea, Sisi mugs, Sisi accesories, and so on, but it was difficult to find Sisi riding on a side-saddle. After coming back to Japan, I was shocked to know that her side-saddle is not in the Sisi Museum but in the Imperial Carriage Museum in Schonbrunn Palace! I missed the chance to see it!

Anyway, the Hofburg was a formal residence for Sisi as Empress, and she didn't like to live there. I heard that her summer residence, the Kaiservilla in Bad Ischl (http://www.kaiservilla.at/en.html), shows us her more private rooms with dozens of horse paintings and a statue of her beloved dog.


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        The Statue of Sisi in Volksgarten フォルクスガーデンにあるエリザベート像


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サイドサドルの旅(8) シシー


ウィーンに来ましたら、彼女を訪ねないわけにいきません。


サイドサドルの大先輩、シシー(エリザベート皇后)です。19世紀にサイドサドルブームの火付け役となった人です。フォルクスガーデンの片隅に、彼女の像がひっそりとあります。


王宮には「シシーミュージアム」なるものができていました。でも乗馬に関する展示はほんの僅かで(馬の蹄でできた文鎮とか、どうでもいいものが展示されていた)、横鞍の展示もなく残念でした。でも、皇帝の部屋では、サイドサドル姿のシシーの肖像画を2枚見ることができました。シシーの部屋には、鉄棒や吊り輪、マッサージベッドなどがありました。


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        The entrance of Sisi Museum シシー・ミュージアムの入口


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        Sisi's Dressing and Exercise Room シシーのトレーニングルーム (参考画像)



自室がトレーニングルームになってしまっているなんて、私の部屋と似ています(汗)。大人しい馬で軽い乗馬をするだけならいいですが、シシーは本格的な馬場馬術やクロスカントリーをしていました。鍛えられた馬に乗ろうと思ったら、人間の方も体を鍛えておかないと、馬に簡単に手綱を持っていかれてしまうんです。


でもシシー・ミュージアムでは、このトレーニングルームは美容のためであり、彼女の美容への執念を物語っていると説明されていました。いやいや、美容のためだけなら、日焼けする乗馬なんてしないし、吊り輪や鉄棒で懸垂したりしないのでは?


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        1863, photographed by Ludwig Angerer, Vienna
        撮影場所、ウィーン (参考画像)


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        Side-saddle of Empress Elisabeth for every-day use
        made by Casimir Foltz, around 1855 in Vienna
        シシーの普段用の横鞍 (たぶん上の写真と同じ鞍)
        ウィーン製、シェーンブルン宮殿内の馬車博物館蔵 (参考画像)


街にはシシー・チョコレートやシシー・マグカップで溢れているのに、サイドサドル姿のシシーを見つけるのは難しかったです。ようやく横鞍姿のポストカードを一種類見つけただけ(涙)後で知ったのですが、シシーの横鞍はシシー・ミュージアムではなくシェーンブルン宮殿内の馬車博物館にあったみたいです。ガーン、見逃した!ちょっと立ち直れない...
http://www.wien.info/ja/sightseeing/sights/imperial/trailing-sisi


もっとも、シシーはウィーンが苦手で避けていましたし、王宮は皇后としてのフォーマルな空間でした。もっとプライベートなシシーを知りたかったら、バート・イシュルの離宮カイザーヴィラに行くべきかもしれません。カイザーヴィラには今でもシシーの子孫が住んでいて、シシーの愛用の品がたくさん見れるそうです。何十枚と馬の絵が飾られた部屋や、愛犬シャドーの像があるそうです。
http://dramatic-history.com/salzkammer/kiservilla.htm
http://www.kaiservilla.at/en.html

Side Saddle Trip (8) Supplemental - Training for Young Horses in the Spanish Riding School

Under Construction

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サイドサドルの旅(7) 補足 - スペイン乗馬学校の若馬調教


昨日、サイドサドルの先生にお会いして旅のご報告ができました。スペイン乗馬学校については、若馬の調教法にとても興味をお持ちでした。ブログでも補足しておこうと思います。スペイン乗馬学校の話は終わったといいながら、ごめんなさい!


                       


室内馬場の広さは20mx60mくらいです。そこで一度に6人馬ほどが各々練習していました。

若馬の調教では、最初の5分は少しコンタクトをとった常歩。次の5分は、もう少しハミをかけて軽速歩で外周や20m輪乗り。それから常歩で2~3分休憩し、次の5分は駈歩で外周や20m輪乗り。斜め手前変換はしていませんでした(そんなスペースがない)。最後は手綱を伸ばした自由常歩を5分ほど。馬は自分でき甲のあたりをグ~っと伸ばしてストレッチしていました。騎乗時間は全体で20分~30分間です。

古馬でもだいたい同じような運動メニューでした。ただ、馬が古馬であるほど、最初の常歩に時間がかからず、早めに収縮運動に入れるようでした。古馬の場合は、軽速歩ではなく正反動で乗り、横運動もたまに取り入れていました。ピアッフェやパッサージュもしていましたが、一回につき3ステップほど。少しでも馬が指示に応えると、褒めて休ませていました。全体的に、非常にあっさりした運動メニューでした。ベテラン&中堅ライダーは、午前中の間に馬を2~3頭、乗り換えていました。

厩舎ツアーで説明を受けたのですが、若馬のハミは、あたりの一番柔らかい太い水勒(snaffle)です。調教が進むとともに、ハミの種類も変わっていきます。馬が10歳くらいになると大勒(double bridle)を使います。


                       


朝の調教の様子。ある若い女性ライダーが、5~6歳の若馬に騎乗していました。馬はイヤイヤをしてハミのコンタクトを嫌がっていました。あきらかにライダーをナメていました。私と葵のようでした。

その傍らで若い男性ライダーは、握力がありすぎるのか、若馬がハミから逃げようと下へ潜ってしまっていました。これは私とR2D2のようでした。

もう一人の若手男性ライダーは、あきらかにハミ受けが間違っていて、馬の首が第二頚骨で折れてしまっていました。まさかこの状態をスペイン乗馬学校で目にするとは思いませんでした。

また別の若手男性ライダーは、もう少し年上の12~13歳くらいの馬に乗っていたのですが、フライング・チェンジのたびに馬がカリカリしていました。馬の目は完全に怒っていて、息も荒く興奮状態。ほとんど暴走しかけていましたが、ライダーはなんとか堪えながら乗っていました。マルコラブさんは、朝の調教でライダーが落馬し馬が暴走するシーンも見たことがあるそうです。

このように若手ライダーたちが苦戦している傍らを、先生であるチーフ・ライダーEder氏(男前)が、ス~っと落ち着き払って騎乗していました。先生はやっぱり上手だなぁと関心しました。馬も18~20歳くらいでしたから、落ち着いていて当然かもしれません。

Eder氏は、若手ライダーたちをチラリと横目で見るだけで特に何も言いません。公演の前日にうるさく言っても仕方ないから?そのかわり、鹿毛馬に跨った若手ライダー(かなり上手でした)に対しては、時々何かアドバイスをしていました。この同じ鹿毛馬に、最初Eder氏が乗っていたような気がするのですが、どの馬も似ているので定かではありません。この若手ライダーと鹿毛馬は、日曜日に素晴らしいソロ演技(片手綱での馬場馬術)を披露してくれました。


                       


以上の光景は、日本での練習風景とよく似ていると思いました(若馬に苦労しているあたり)。ただ、2点だけ違っていたことがありました。

まず、若馬を叱らず、結構好きにさせていること。

若手ライダーたちは長鞭と拍車をつけているのですが、若馬がワガママしても馬を叱ることがありません。たとえば、馬が図形から逃げようとしたり、ハミから逃げて暴走しようとしたとき、若手ライダーは馬を一旦止める(常歩または速歩に落す)だけ。「そうじゃないよ。」とメッセージを送るだけです。

ハミ受けをイヤイヤする若馬の場合、女性ライダーは最初にかなり長い間常歩をしていました。まず常歩でコンタクトをとろうと思ったのかもしれません。でも速歩に移ると、馬はすぐにイヤイヤを始めてハミから逃げようとします。人馬の折り合いがついていない様子。あきらかにナメられているので、一回バシッと叱った方がよいのでは?と思って見ていました。でもその女性ライダーは、しばらくしても折り合いがつかないと知ると、あっさりとハミ受けをあきらめていました。上手くいかない日はあまりしつこく練習せず、馬が嫌気さす前に切り上げているのでしょうか。

ところがそのイヤイヤ君、翌日の公演の「若馬たちのカドリール」では、ちゃんとコンタクトを受けて真面目に演技をしていました!普段は全然言うこと聞いてくれないのに、本番ではお客さんの前でいい顔するなんて、花ちゃんみたいな馬だと思いました。

「若馬たちのカドリール」では、4頭で速歩20m輪乗りをし、それから駈歩20m輪乗りをする場面があります。ところが一頭の若馬が、速歩パートなのに先に駈歩を始めてしまいました。それでもライダーは馬を速歩に落そうとはせず、そのまま駈歩を許していました。駈歩パートになって皆が駈歩を始めると、その馬は満足そうにしていました。

「その馬、経路を覚えちゃって先読みしていました。」とオビ=ワンに話すと、「いや、速歩より駈歩が好きなんやで、その馬。若いうちは、走りたかったら走らせた方がいいからな。」とのこと。


                       


もう一点違っていたことは、何事があってもライダーたちが基本姿勢を死守していたこと。

両拳を揃える、親指を立てる、脇を閉じる、中央に座る、内股で乗る、踵を下げる、拍車を馬に当てない、脚はいつも馬体に添えておく、回転時には進行方向を見て内方の肩を引く。もちろん、ハミ受けを求めるときも基本姿勢を保ち、拳をグチャグチャしたり手綱を引っ張ったりしない。馬がハミを受けるまで、基本姿勢でひたすら我慢!

馬のワガママを叱ったり修正しようとすれば、手綱をいじったり脇を開いたり体をよじったり脚をバタバタすることになります。当然、基本姿勢は崩れます。若手ライダーたちは、それさえ許されてないかのようでした。若馬が跳ねようが立ち上がろうが暴走しようが、基本姿勢を死守していました。馬がワガママをしたときは、基本姿勢のまま腰を張って馬を止めて、「そうじゃないよ。」と伝えていました。

以上の話をオビ=ワンにしましたら、「客の前ではそうでも、裏では(馬を)ボコボコにしてたりしてな!」 まぁ、多少はそういう事もあるかも。主な調教は室内馬場ではなく、その横の外馬場で行っていますから。


                       


競馬に詳しい先輩によりますと、若馬に若手が向いているのは競走馬でも同じで、若馬を力づくで乗ると口向きが悪くなるそうです。A先生は、リピッツァがそんなにヤンチャなことに驚いておられました。人間の子でも犬の子でも馬の子でも、健康な子どもはみんな元気一杯でヤンチャみたいです。でも10歳や20歳になれば馬は自然に落ち着いてくるのですから、焦る必要はないですよね。

以上、長々と書いてしまいましたが、何かの参考になれば幸いです。

Side Saddle Trip (6) How to see the Spanish Riding Shool

Sorry but Japanese text only. Please refer to the English version of the official website http://www.srs.at/en/. I really wish they will sell their souvenir goods on line, because I couldn't buy a lot due to the limit of my huge luggage!!


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     Michaelplatz ミヒャエル広場。王宮Hofburgの前にあります。



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     Ticket Box ミヒャエル広場側のチケットボックス



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     Josephplatz ヨーゼフ広場側の裏口



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     スペイン乗馬学校グッズ。



サイドサドルの旅(6) スペイン乗馬学校を見るには


前もって馬友から現地情報を仕入れていたので、ずいぶん助かりました。スペイン乗馬学校はMUST WATCH!私もまた必ず見に行こうと思っています。あの腕白小僧(若馬)たちがベテランに育った頃に!


 公演チケット購入 (Performances)

ホームページからチケット購入できました。

ただ、英語表示させる方法がややこしいので、ご説明します。

まず、ホームページの英語版http://www.srs.at/en/を開く。左端の検索項目に入力してSearchをクリック。希望公演のOrder hereをクリック。次になぜかドイツ語画面が出てきますが、右上のEnglishをクリックしてください!そうすれば以後は英語表示です。ここで再び、希望公演をリストから選ばされます。(使い勝手の悪さに苦情がきて、改善されるかもしれません。)

私は3ヶ月前に一番いい席を押さえましたが、2週間前でも結構いい席がとれました。


 座席(seats)

一番良かった席は、一階最前列(price 2)。まさにカブリツキ!人馬の表情や息遣いまで感じとれました。

次に良かった席は、2階最前列(price 5)。騎手の乗り方や高等馬術を見るには、ここが一番よかったです。

3階席は、馬の背中しか見えないので全くお勧めできません。3階で見るくらいなら、一番安い2階立見席の方がずっとよく見えました。ボックス席も、意外に馬場から遠くてお勧めできません。

料金はオペラ並みに高いです。でもせっかくの機会だから一番いい席で見た方がよいと、馬友からアドバイスをもらっていました。私も同感です。席の場所によって感動度が全然違いました。


 朝の調教と厩舎ツアー (Morning Exercise and Guided Tours)

朝の調教は当日券のみでした。自由席なので、開場30分前にはチケットを買って並んでいい席を確保しました。朝の調教と厩舎ツアーのセット券は割安です。朝の調教も厩舎ツアーも、入口はミヒャエル広場側のチケットボックスにあります。


 チケットボックス (Ticket Box)

チケットボックスは、ミヒャエル広場のドームの下にあります。ヨーゼフ広場側の入口にはもうチケットボックスがなく、2階3階席用の出入口としてのみ使われていました。


 ショップとカフェ (Shop and Cafe)

ミヒャエル広場側の入口には、ショップとカフェとトイレがあります。カフェは、駅にあるようなごく普通のカフェ。期待していたようなお洒落なものではありませんでした。

ショップはとても充実しています。ポスター、ポストカード、文房具類、ぬいぐるみ、馬術書、折りたたみ傘、バッグ、CD、DVD、キャップ、ポロシャツ、フリース、乗馬用ゼッケン、ネクタイ、などです。

オンライン販売はしていないので、どれも貴重なグッズです! 荷物になるのでCD、DVD、ポスターなどは帰国してからAmazon.comで買おうと思っていたら、どこにも売っていなくてショックでした!

スペイン乗馬学校ショップ、オンライン販売してくれないかな~。


 写真撮影

公演中も、朝の調教も、厩舎ツアーでも、写真撮影は禁止されていました。でも、公演後に厩舎出入口に行けばリピッツァが出てくると、馬友から情報をもらっていました。ありがとう!おかげで私もパパラッチできました(Side Saddle Trip (4)、4番目と5番目の写真。)



(馬友へ。:スペイン乗馬学校の話はこれで終わりです。でもウィーン話はまだまだ続きます。イギリス・ネタは6月中頃になりそう。ごめ~ん。ネタを引き伸ばしてるねん。でもイギリス・ネタは、心癒される美しいカントリーサイドの写真と話で満載だから、楽しみにしててね!)

Side Saddle Trip (5) The Spanish Riding School and Training Scale

I wanted to visit the Spanish Riding Shool to see the supreme dressage based on Training Scale. In addition to the horses' willingness in the performances and the deep partnership between rider and horse, I was astonished by the powerful hindquarters of the Lipizzaners. The power of hindquarters enable them to perform in such supple, slow, and elegant movements.

They are the special breed for classical dressage. Moreover, they have spent their childhood in the Alps (Piber Federal Stud) for altitude training to strengthen cardiopulmonary function, just like Olympic athletes. This means that, if we wish to collect a horse, merely mounting on it and pushing and pulling it don't go anywhere.

People of former days would have known very well about horses. The equestrian art is not merely riding on horses, but appropriate breeding, managing, and caring for each horse according to its physique and temperament.


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        The Piber Federal Stud ピーバー繁殖場 (以下、参考画像)


サイドサドルの旅(5) スペイン乗馬学校とトレーニングスケール


大好きなスペイン乗馬学校の話だと熱が入っちゃう!長文申し訳ないですが、まだまだお付き合いください。馬場馬術の指針となるトレーニングスケールは、古典馬術の真髄を守るため。そこで、スペイン乗馬学校の古典馬術の印象を書きとめておこうと思います。

    (1) まず第一に、馬自身がショーが好きなこと。
    (2) 第二に、人馬の絆がケタ違いなこと。

以上については、前回・前々回のブログでご紹介したとおりです。

    (3) そして第三に、馬の足腰のスタミナもケタ違いなこと。

勢いに任せてダダダッと運動するのではなく、空中でフッと静止しているかのようなサスペンション(間)がありました。そのため、動きがゆったりとエレガントに見えました。あれだけのサスペンションを保つには、かなりの体力が要るはずです。それでもリピッツァたちは、汗をかくわけでも息をあげるわけでもなく、軽々とパッサージュしていました。

近くで見ると、足腰の踏ん張りがハンパじゃなかったです。お尻も大きいけれど、太腿がラグビー選手みたいに太い。前肢が軽くなった分、肩がよく動いて前蹄は地面に軽く触れる程度に見えました。この丈夫な足腰のおかげで、トレーニングスケール(真直性にしろ収縮にしろ)もたやすくこなせるのでしょう。

(ちなみに後日、日本でグランプリを見たら、ラチの中で馬がただ走り回っているようにしか見えなかった。あのグワッとした足腰の踏ん張りとか、溜めたパワーがないものだから。あぁ、また目だけが肥えてしまった...)


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リピッツァは品種的に足腰が頑丈です。そのうえ、4歳になるまで険しいアルプス山脈で放牧されています。これはオリンピック選手のように、酸素の薄い高地で運動して心肺機能を鍛えるためだそうです。このように育てられた若馬の中から、さらに馬場馬術に適した馬を選別しています。

そして、調教初期にはあえて、体が柔らかくバランスの良い若いライダーを乗せています。騎乗時間は一日20~30分ほど。馬の体力作りはほとんどウォーキングマシンです。これは馬の背や腰を痛めないように、騎乗訓練を必要最小限にしているのではないかと思います。


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        スペイン乗馬学校ではロングレーンでも古典馬術を調教しています。
        人間が乗らなくても馬場馬術はできるわけです。


馬を収縮させるには、ただ馬に跨がり調教するだけではダメなのだと学びました。裏を返せば、足腰が十分でない馬を無理に収縮させるのは危険だということですよね。

スペイン乗馬学校のメソッドは300年間変わらぬ伝統だそうです。昔の人は馬のことを本当によく知っていたのですね。「馬術」とは、単に馬に跨がることではなく、馬を育てることだったのでしょう。

何を「最高の馬場馬術」とするかは難しいです。サラブレッドにリピッツァのような動きを求めるわけにはいきません。結局は、その馬に合った育て方をしてあげることが、一番の馬場馬術ではないかと思えてきました。

Side Saddle Trip (4) Morning Exercise and Guided Tour

I also saw Morning Exercises and Guided Tour of the Spanich Riding School. I was astonished by how to train riders and horses there. They do not have any special techniques nor secret methods. They just do quite basic and common exercises muuuuuch more than us. Their secret is "incredible patience"! I learned the importance of "basic".

For example, after joining in the Spanish Riding Shool, new riders receive only balance training on the longe without reins and stirrups and then basic riding lessons for 30 minutes a day for six years. Besides such basic training, they spend the most of time in stable work which is very important for riding. I heard that 80% of them leave the shool from disappointment.

After the 6-year basic training, a young rider starts training a 4-year-old Lipizzaner, and the partnership lasts until retirement of the horse (about 26-year-old). I suppose that the communication (aids) between a rider and a horse is beyond techniques.

In the performaces, the Lipizzaners and riders show us the fabulous techniques such as pirouette, passage, one-tempi-changes, and also "Airs Above the Ground". However, they usually do rather simple (boring?) and basic training for only 20-30 minutes a day, and the horses do their physical exercises mainly on treadmill without riders. (I suppose that riding training is minimum not to damage horse's back by rider.) I was aslo impressed by their slow and laid-back method of training young horses without any nervous hurry.


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     左が厩舎で右が室内馬場


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     厩舎


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     厩舎から室内馬場までは、車道を渡ります。


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     リピッツァたちは本当に美しい!可愛すぎ!目がすっごく優しいの!


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     「ハイハイ、馬を通してくださ~い。」「馬に触らないでくださ~い。」
     観光客のパパラッチに囲まれて、リピッツァはまるでセレブでした。


サイドサドルの旅(4) 朝の調教と厩舎ツアー


スペイン乗馬学校の朝の調教と厩舎ツアーも見学しました。人馬の絆のレベルがアンビリーバボーでした。

スペイン乗馬学校では、16~18歳の乗馬経験のあまりない人を採用しています。経験がある人は既に「癖」がついてしまっているのでダメなのだそうです。

採用されてから6年間は、日に30分間、主に調馬策でのバランス練習。それ以外は厩舎作業です。厩舎作業も乗馬のための大切な勉強なのだそうです。

それにしても6年間ですよ!?驚愕です。バランス感覚がいかに大事かということですね。

この6年間で80%の人が辞めていくそうです。根気のない人や虚栄心の強い人はふるい落とされ、純粋に馬が好きな人だけが残っていくのでしょうね。


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     スペイン乗馬学校初の女性ライダーHeithoferさん(参考画像。昔の写真です。)
     今はAssistant Riderとして公演にも出ておられました。すごく上手でした。
     並々ならぬ努力と根気だと思います。


6年経つと、4歳新馬の調教を任されます。ベテラン・ライダーは馬に対する要求が強くなりすぎるので、新馬には新人が向いているそうです。

この新馬調教の光景は「朝の調教」で見ることができました。若馬はやんちゃ盛りですから、新人ライダーをナメるわオチョクルわ結構ワガママしていました。物見も結構ダイナミックでした。どこでも苦労は一緒だなぁと感じました。でも新人ライダーは騎座が安定しているので簡単には落馬しませんし、若馬のヤンチャを力づくで抑えつけるのも良くないそうです。


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     若馬はまだ体がグレーです(参考画像)
     若馬はみんなそうだけど、この子たちも結構ワルイですよ~(笑)


そうやって新馬を任されると、その馬が26歳くらいで引退するまでパートナーシップは生涯変わりません。

22年間の付き合いですよ!驚愕です!自分の奥さんや子供よりも馬の方が深い付き合いだったりするわけですね。折り合いつきまくりじゃないですか。乗馬技術とか扶助とかそういう次元を超えて、「あうんの呼吸」なのではないでしょうか。

ライダーは生涯で4~6頭の馬を担当するそうです。馬には同じ一人の人がずっと乗ってやるのが一番良いそうです。


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     鞍や頭絡は一頭一頭に合わせてオーダーメイド。
     横鞍もそうですが、昔はそれが一般的だったようですね。


馬場馬術の調教は馬が10歳になってからです。馬場馬術は馬に忍耐力を求めるので、若馬には精神的にキツイのだそうです。

馬が10歳になるまでは三種の歩様で基本運動です(しかも一頭につき日に20~30分程度)。将来馬場馬術するために必要な筋力を、この基本運動で培っているのだそうです。そのため若手ライダーは、担当馬が育つまで2課目程度の基本練習ばかりしています。ピアッフェなんてさせてもらえません。この気長ぶりにも驚愕でした。

スペイン乗馬学校のライダーですらこんなに基本練習しているのに、私なんかが馬場馬術をしようだなんてオコガマシすぎると思いました。


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     19世紀の絵画"Morning Exercise in the Hofreitschule" by Julius von Blaas
     現在の朝の調教と、ぜんぜん変わりません。


スペイン乗馬学校には、特別な技や特殊な乗り方があるわけではありませんでした。非常にオーソドックスと言えるかもしれません。乗り方はU田先生の指導内容と全く同じです。ただその基本を、私達より遥かに根気よく愚直なまでに取り組んでいました。ショーでは華やかな演技を披露していても、日頃の練習はひたすら基本、基本、基本です。

いやはや~、とにかくアンビリーバボーな世界でした。「スペイン乗馬学校」ではなく「スペイン根気学校」という感じでした。私もU田先生の指導を真面目に聞いて、コツコツ気長に練習しなければと思いました。

また、馬への接し方も、神経質に叱ったりせずに、のんびりと気長で大らかなのにも感銘を受けました。

Side Saddle Trip (3) Performances of Spanish Riding School

I had yearned to be able to see the Spanish Riding School for ages. I have read books written by Colonel Alois Podhaisky and watched video of the school so many times. The Spanish Riding School has been (and will be) my Mentor.

When I finally saw the performances of the Spanish Riding School in Vienna, I was amazed by not their techniques but the depth of partnership and teamwork among the horses and riders. I was also amazed that the Lipizzan horses were so proud and liked to please people by their performances. They were so happy and proud when they received big applause from the audience. If they had merely been forced to do so, we would have rather felt pitty for them as animal abuse. But there was warm communication between the horses and the audience.

I was the most moved by Pas de Deux. One of two horses, which is called Conversano Corvina ridden by Cheif Rider Eder, had a left eye that was completely blind. But Conversano Corvina showed the calmest and the most elegant movements. I saw true trust between Conversano Corvina and Mr. Eder. The pair of two white horses in complete symmetry like a mirror approached by flying changes towards me (I sat at C point on the ground floor). I couldn't hold my tears. I will never forget the beautiful scene like a miracle.

I sincerely appreiciated all the horses and riders for such wonderful and unforgetable performances. My horsy friend Asha also cried watching the horses. Asha and I learned that horses are herd animals and like to work with companions and please them. I have to express how much I am happy and glad to ride on my horses.


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サイドサドルの旅(3) スペイン乗馬学校の公演


スペイン乗馬学校はずっと私の憧れでした。

先に「朝の調教」を見学したのですが、これには特に感動しませんでした。乗り方も調教風景もN村先生によく似ていたのです。馬たちも特にオーラはありませんでした。ところが翌日の公演では、「別馬か!?」と思うほど本気モードに。馬たちは練習と本番を切り替えていました。賢い馬たちです!


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     (以下、公演中の写真撮影は禁止されていたため、参考画像です。)


土曜日と日曜日の両方の公演を見ました。シャンデリアの輝く室内馬場に、モーツァルトが流れるなか、美しい白馬たちが常歩で入場してきます。それだけでもう、感動して涙ぐんでしまいました。馬友アーシャも一緒だったのですが、アーシャも泣いていました。

観客席の熱い眼差しを浴びながら、白馬たちはしずしずと進みます。自分たちが美しいこと、自分たちを見に遠い国から遥々やってきた人たちがいることを、馬たちはわかっているかのようでした。馬自身がプロの舞台人で、「お客さんの期待に応えたい」というプライドと責任感に満ちていました。


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リピッツァの背は130㎝くらい。意外に小さいです。でも観客の前に現れると、自信と気品のオーラに溢れて実際より大きく見えました。高等馬術で立ち上がると、それこそ巨大な馬に見えてその迫力に圧倒されます。観客席から拍手と感嘆の声が上がると、リピッツァは満足そうな顔をして、「もう一回見せてあげようか?」と、さらにヤル気になっていました。


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私が一番感動したのはパ・ド・トゥ。BGMはモーツァルトの交響曲第40番(この曲だけでもう泣けてきます)。
http://www.youtube.com/watch?v=pIsMmuf9Q3Y

チーフ・ライダーのEder氏が騎乗するConversano Corvina号は、左目が白濁して盲目でした。でも一番落ち着いていてエレガントでした。人馬の深い信頼関係を感じました。二頭の白馬が鏡のように一対になって、スローモーションのように歩毎フライングチェンジで進んできたときは、あまりに美しすぎて涙なしには見れませんでした。あのシーンを私は一生忘れないと思います。


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最後の演目は、8頭のリピッツァによるカドリールです。BGMはヨハン・シュトラウスの皇帝円舞曲。
http://www.youtube.com/watch?v=i7qeKjtGZdU

ビデオで見たときは、ライダーが馬を完璧にコントロールしているから図形がこんなに正確なのだと思っていました。でも、そうではなかったです!馬は単に指示通りに動いているわけではなく、8人8頭全員が協力し合っていました。馬同士がお互いの立ち居地を確認し合って、フォローし合っているんです。まさにチームワーク。毎週のことだから図形を覚えていて当然かもしれませんが、馬ってこんなに賢いのかと驚かされました。

一列になった馬がX点で左右交互に別れて扇のように広がっていくと、観客席からため息と拍手がおこりました。8人8頭は「よっしゃ~、キマッタ!」と満足気な表情。最後にラデッキー行進曲に合わせて白馬たちはパッサージュで退場し、観客は手拍子で見送りました。
http://www.youtube.com/watch?v=4kxaAO8e2SE

「こんな素晴らしいショーを披露してくれて、本当にありがとう!」 馬たちへの感謝の気持ちでいっぱいでした。


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公演後、アーシャはすっかりハイになって、「私の犬もあの馬たちそっくりだったのよ!芸をして私を喜ばすのが大好きだったの!」と興奮していました。アーシャは私よりずっと乗馬が上手なのですが、乗馬と動物虐待が紙一重な現実に失望して、最近は乗馬を辞めていました。でもこの公演を見て、また馬に乗りたくなったそうです。

リピッツァたちがもしイヤイヤ演技をさせられていたら、同じ演技でも動物虐待に見えたことでしょう。でもリピッツァたちは公演が好きで、観客に喜んでもらうのが好きなようでした。

あるリピッツァは、引退してからも毎週日曜日になると自分で門を開けて公演に出ようとしたそうです。無理に引退させても可哀想なので、今でも公演に使っているそうです。日曜日の公演でチーフ・ライダーがヨボヨボの馬に乗っていたのですが、その馬のことだろうと思います。

馬はもともと、仲間と一緒に働くのが好きで、人に喜んでもらうのが好きな動物なのだなと思いました。私たちが接し方を間違えなければ、乗馬は決して動物虐待にならないのではないでしょうか。私も普段乗馬するとき、「あなたに乗れてとっても楽しい。ありがとう。」という気持ちを馬に伝えたいと思いました。

Side Saddle Trip (2)  Vienna

I have once visited Vienna about 20 years ago. At that time, Vienna was a rather middle-age town with narrow winding paths, hoof sounds of carriage horses on stone-paved streets, and bells of St. Stephen's Cathedral. But Vienna I visited again has dramatically transformed to a fashionable expensive city like London or Paris. The old buildings are re-painted and renovated, streets are re-paved by cement, high-fashion shops are along main streets, and huge shopping centers and modern museums appear. Modern Vienna is convenient and enjoyable for tourists. But I also miss the old Vienna with the quiet narrow streets.



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        Graben通り。オープンカフェが並んでまるでローマみたい!


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        Abertina美術館。古都のど真ん中に斬新な美術館が建っていました。


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        Musikverein 楽友協会。ニューイヤーコンサートの会場。


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        Ring プラタナス並木の美しいリンク。


サイドサドルの旅(2) ウィーン


ウィーンには20年前に一度訪れたことがあります。

細く曲がりくねった小路、石畳に響く馬車の蹄の音、シュテファン寺院の鐘の響き、少しくたびれたフロックコートを着たウィーンおやじの背中…。中世の面影が残るウィーンは、どこか哀愁が漂っていました。

ところが20年ぶりのウィーンは、ロンドンやパリのような華やかな大都会に変貌していました。古い建物は綺麗に塗装/修復され、道はコンクリート整備され、高級ブランド店がずらりと並び、大型ショッピングセンターや近代美術館が建てられていました。

観光客には便利で充実した町に生まれ変わったウィーン。やはり大好きな町ですが、古いウィーンが少し懐かしくもありました。

 
        20120518i
        Augustiner通り。スペイン乗馬学校の裏手は、20年前と変わらぬ風情でした。


シュテファン寺院の北側には、中世の町並みと路地が残っていました。家と家の間をくぐり抜ける迷路のような小路の作りは、敵の侵入を防ぐためだそうです。

ウィーンを訪れる機会がありましたら、是非この辺りも散策してみてください。


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        Schloss Schonbrunn シェーンブルン宮殿


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        Gloriette シェーンブルンの丘に立つグロリエッテ。留学時代の馬友アーシャと。

Side Saddle Trip (1)

I am now back from the unforgetable "side saddle trip" in Austria and UK. I appreciate the kindness and friendship of people I met there. In particuar, I thank Mrs. and Mr. Marconipops who kindly invited me and arranged lots of precious experiences, Roger who is a teacher of my teacher, the side-saddle ladies in UK, and my old horsy friend Asha who came to Vienna to see me.

I plan to write a series of essays regarding my trip for my side-saddle friends and readers. Please note that some of photos do not relate to my trip for privacy protection.


        20120517


サイドサドルの旅

GWはいかがお過ごしでしたか?
私はサイドサドルの旅に出かけていました。

まずスペイン乗馬学校を見にウィーンを訪れ、
それから本場のヨコノラーたちに会いに英国に行きました。
本場ヨコノラーのライフスタイルや文化に触れることができ、
貴重な経験になりました。

少しずつお土産話を書いていきたいと思います。
写真もたくさん撮ってきたので、楽しんでくださいね。
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Princess Leia  レイア姫

Author:Princess Leia レイア姫
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